派遣先会社との関係について
便利な人材派遣のシステムですが、その内容はふつうの雇用契約とは違う点があります。一番大きな点は人材派遣では複数の関係者が登場する点です。人材派遣では労働者と派遣元会社と派遣先会社の3者の関係からできています。この3者の関係をしっかりと確認をしてください。人材派遣とは人材を企業に派遣するシステムです。労働者は最初に派遣元の会社に登録されます。このときには派遣元の会社での採用面接や試験などが実施されます。この場合に自分のもっているスキルや経歴などをアピールします。そこで派遣元の会社が労働者のもっているスキルや経歴を評価して採用します。採用された労働者は派遣元会社の登録人材になります。ここからいろいろな企業に派遣されます。人材を求めている企業は派遣会社に必要とする人材を照会します。そのときにうまく条件にあった企業があれば、労働者はその企業へと派遣されます。こうして人材派遣の流れが完成します。
このような流れのなかでは人材派遣先の会社との関係が複雑になります。そこでここでは労働者と派遣先会社との関係について説明します。しっかりと確認をして雇用上でのトラブルをなくしてください。まず、派遣労働者は派遣元会社のスタッフであることを確認してください。基本的に毎日の勤務では派遣先会社へ直接出勤することになります。しかしあくまでも派遣労働者は派遣元会社のスタッフです。ここを間違うとトラブルの原因になります。だから、雇用条件の変更などは派遣元会社との交渉になります。派遣先会社は契約条件などの面での交渉は担当しません。派遣元会社が派遣労働者の管理を行います。
しかし全部の管理を派遣元会社がするわけではありません。日々の業務に関する指揮や命令は派遣先会社から受けることになります。だからこの点をしっかりと理解しましょう。二つの会社のもとで勤務していることを理解して派遣労働をうまく進めていきましょう。